リオネル・メッシ(アルゼンチン)
バルセロナで考え得る全てのモノを手にしたメッシだが、アルゼンチン代表でのタイトルだけは手にしてない。その事実が、未だマラドーナを越えていないとされる所以だ。
2014年ワールドカップは決勝まで勝ち進んだものの、ドイツ代表に敗戦。2015、2016年のコパ・アメリカでも決勝に進んだが、いずれもチリ代表に敗れた。
3年連続ファイナルでの敗戦は、メッシの心をも深く傷つけた。試合後にはこんな表情に…。
フットボールの神様はなぜメッシに勝たせることを拒むのか…。
歪んだ表情で目を潤ませるメッシの悲壮な姿は、あまりにも胸が痛いものだったが、同時にこれこそが勝負でありサッカーの美しさを象徴するものでもあった。
メッシも32歳となり、現役選手として残された時間は限られたものとなっている。不世出の天才は、引退までに歓喜の涙を流すことができるだろうか。