クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)

メッシと共に「世界最高の選手」として君臨し続けるロナウドだが、彼のドラマはここから始まった。

北大西洋に浮かぶマデイラ諸島に生を受けた青年は、2003年夏にマンチェスター・ユナイテッドと電撃的な契約を結び、大きな話題に。

翌年夏に19歳で自国開催のユーロ2004に出場すると、大先輩ルイ・コスタやフィーゴらの支えを得て活躍し、そこからスターへの階段を上っていった。

ただ決勝では伏兵のギリシャ代表に敗れることに。手中に収めたかに思われた初優勝を逃し、ロナウドは人目を憚らず涙する。

勝者であることに憑りつかれた彼は、サッカーキャリアにおいてたびたび涙している。しかしこの時の涙が、その後の活躍の原動力となったと言っていいだろう。

それから12年後の2016年、サッカー界で確固たる地位を築いたロナウドは、主将として母国ポルトガルを初の欧州制覇へと導いている。