ロベルト・バッジョ(イタリア)

日本でも一世を風靡した“ファンタジスタ”の代名詞となったバッジョ。

しかしそんな彼には常に悲劇が付きまとった。それを決定的なものにしたのがブラジル代表に敗れて準優勝に終わった1994年ワールドカップ決勝でのPK失敗だろう。

天才的な技術を持ちPKも得意としていた彼だが、この時キックは空高く消えていくことに…。

ピッチの上に立ち尽くす「10番」の姿はサッカー史に残る悲劇的な名場面となった。

バッジョの失敗で母国イタリアは優勝を逃すこととなり、彼に対しては心無い声も寄せられた。だがバッジョはこう反論している。「PKを外すことができるのは、PKを蹴る勇気を持った者だけだ」と。