アルゼンチン指導者

――セレクションをライブ配信して投票という形は面白いですね。とても新しい形の選手獲得です。さて、エスペランサと言えば、やはりホルヘ・アルベルト・オルテガさんを筆頭にアルゼンチン人指導者がいるのが特徴です。日本人指導者との違いはどんなところに感じますか?

そもそもサッカーという競技に対する考え方が違います。

どういうことかと言うと、アルゼンチンでは、国として皆サッカーをやっているんです。日本は数あるスポーツの中の一つがサッカーじゃないですか。サッカーに根付いているものがそもそも違うんですよね。

アルゼンチンでは小さい頃からテレビやラジオ、ゲームセンターやショッピングモールのテレビ、バーとかで流れる映像がずっとサッカーです。

家族の会話も全部サッカー。友達と遊ぶとしてもサッカー。そういうものなので、とにかくサッカーに対する考え方が違います。

その上、向こうの人はサッカーに限らず、絶対に負けちゃいけないんですよ。サッカーでも、すべての局面で負けを許さない。国民性なのかそういう捉え方をしています。

日本人は「負けても次頑張ればいい」とか「努力をしている人が素晴らしい」とか、どちらかと言うと綺麗ごとのような部分があったりします。。

でもアルゼンチン人は、別に努力も何もしなくてもいいから、負けなければOK、みたいな。そういったスタンスの部分が大きく違います。