――子供の頃からそういったサッカーに触れていると、高校や大学へ行った時、周りの選手たちと「違う」と感じる部分がかなりありました?

ありましたね。なぜそこで自分から突っ込まないんだろう、とか。そこに頭を出したら蹴られるかもしれないけど、ゴールを決められるかもしれないのに。

日本人はやっぱり引く人が結構いるんですよね。だけどアルゼンチンの人は、頭蓋骨を骨折してもいいから決める。そういったことをサッカーに対する根本的な姿勢として教わってきました。

球際の一つ一つや、サッカー選手になりたいという思い。「そもそもサッカーってこうじゃない?」という考えが周りのみんなと違ったのは、自分がエスペランサ出身だからなんだろうなと思います。想いとか気持ちとか、そういう部分です。

南葛SC戦

――少し前になりますが、エスペランサは関東1部リーグで南葛SCと対戦しました(※結果は2-2の引き分け)。相手には、元日本代表の今野泰幸選手や関口訓充選手などがいましたが、どうでしたか?

たしかに相手に今野選手がいました。ただ申し訳ないですが、「それが何?」という感じでしたね。

やっぱり、あくまで「以前日本代表だった選手」じゃないですか。日本代表だったというだけで、今は関東リーグの選手であることに変わりはありません。

日本代表だったからスゴイということではまったくないんだなと思いました。現日本代表と元日本代表は違うんだなと。