5位 カイル・ウォーカー(マンチェスター・シティ)
サッカー選手としての彼の歩みを予想できた人間はほとんどいなかっただろう。
トッテナム時代にマウリシオ・ポチェッティーノ監督のもとで驚異的な成長を遂げると、本領を発揮する頃には5000万ポンド(83億円)のサイドバックになったのだ。
シティではジョゼップ・グアルディオラ監督から与えられたあらゆる役割をこなし、中に入ってのプレーを学び、圧倒的なフィジカルに加え、驚異的なパスレンジまで身につけた。
5月で33歳になる彼は、いまやDF陣の長老。その電光石火のリカバリー加速力を活かして、ゴールラインまでの往復よりもウイングを捕まえることにより満足する昔ながらのサイドバックに回帰した。
少しは衰えるだろうと思っていたが、ウォーカーは上質なメルロー(ワイン)のように熟成している。まさにダニ・アウヴェスのような軌跡だ。