パヴェル・ネドヴェド

2009年、ユヴェントスは契約延長を拒否して退路(引退)を示唆したことでネドヴェドを苛立たせた。

セリエB降格時にもユーヴェへの忠誠を誓った彼に誘いをかけてきたのが、当時インテルの監督だったジョゼ・モウリーニョ監督だった。インテルへの移籍を促し、CL優勝を約束したのだ。

ネドヴェドは分かっていた。モウリーニョがどれほど優れているか、彼のもとでプレーすれば成し遂げられることも。だが、両チームのライバル関係がその移籍を阻んだ。後年、彼はこう明かしている。

「自分はユヴェンティーノだったし、今でもそうだ。だから、ノーと言ったのさ」、「ユーヴェを愛しすぎていて、インテル入りはできなかった。本当にユーヴェでCL優勝をしたかったが、他のユニフォームを着てならありえなかった」。

結局、モウリーニョ率いるインテルは2010年にCLを含めた3冠を達成している(ネドヴェドはキャリアで一度もCL優勝を果たせず)。