旗手怜央
鎌田大地と田中碧を欠いた今回のアジアカップ。中盤のリンクマンとして守田英正にかかる負担が増大するなか、その役割を担える素養を見せたのが旗手怜央だ。
五輪代表時代を含め、マルチロールの“便利屋”として考えられることが多かった旗手。しかし川崎フロンターレからセルティックを経て、中盤の主役になれるだけの戦術眼を身に付けつつある。
サプライズ的に招集された今大会では2戦目のイラク戦に途中出場すると、コーナーキックで遠藤航のゴールをアシスト。続くインドネシア戦とバーレーン戦に先発してみせた。
残念ながら右足ふくらはぎの肉離れで戦線離脱を余儀なくされたが、「彼が健在であれば…」と思わせるだけのプレーを旗手が見せたことは日本代表にとって確かな収穫だった。