このシーンはエウベルが中に入っていたルンラトの存在を守備に戻っている時に認識し警戒しておく必要があった。そうすればこぼれ球で仮にニティポンが抜けてもエドゥアルドがしっかりと対応ができたはずだ。

こうしたサイドの守備でのミスは命取りとなるため、しっかりとコミュニケーションを取っていくべきである。

一方、後半アディショナルタイムの同点弾は渡邉泰基のパスミスからとはいえ、奪われた後の守備に問題があった。

取られた後ペナルティーエリア付近まで運ばれるもボールを奪われた渡邉が体を寄せ、上島がスライディングで対応。ただその後右サイドに繋がれ、相手の右サイドバックからのクロスにヘディングで合わせられた。

このシーンではスライディングで対応した後の上島のポジショニングに問題があった。こぼれたボールが右サイドに渡った時、中に入っていたのは29番のウィレン・モタのみで、ここには松原健がマークについていた。

そして中へのボールを挙げたニティポンにボールが渡る前に、渡邉のパスミスを奪って運んだマフムード・イードが中でポジションを取る。しかし戻った上島はイードの動きが見えなかったのかマークをせずに中へ。

ポジションが松原とかぶってしまい、モタもイードもフリーになってしまった。モタにボールが入っていればニアに走っていたためギリギリ対応できたはずだが、イードは誰もマークがいなかったためあっさりと点を決められてしまった。

イードの背後には喜田拓也がいたことから、走り込んだ時にしっかりついて行って対応することができれば失点は防げたはずだ。このようなシーンを避けるために、場面をしっかり把握してその状況での役割を再確認するべきである。

2024年の初戦を勝利で飾ることができなかった横浜F・マリノス。リーグ開幕前に出た課題をどう改善していくか注目したい。バンコク・ユナイテッドとの第2戦は、2月21日に横浜国際総合競技場(日産スタジアム)で行われる。

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なお、この試合の後半アディショナルタイム、右サイドバックの松原健が相手選手への危険なスライディングで一発退場するシーンがあった。

あの場面でのタックルは不用意であり、試合を通じてたまったフラストレーションが影響したと考えられるが、リーグ戦でも何度か見受けられていたこともあって、かなり後味が悪くなってしまった。

松原は猛省しているものの、今シーズンの副キャプテンに就任しているからにはこのようなプレーは避けなければならない。

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