サムットプラカーンで流した涙

――サムットプラカーンを退団するときに、選手と涙を流しながら別れを惜しんだとお聞きしました。

外国人選手もそういう想いでいてくれました。当然レギュラーで出ている選手もそういう感情になってくれたということは、他のところでもあると思います。でも試合に出ていない選手もそういうことが起こったんですよ。

僕はトップチームの選手だけではなくて全体を見ていて、特にサブの選手は若い選手が多かったので、トライアウトから引っ張って試合に出た選手も何人かいました。

だからそういう選手が「自分をプロの世界に引っ張ってくれた」と感謝の意味で、そういう感情になってくれたと思うんですけど…。でも僕は、チーム全体を分け隔てなく見ていたので、そういう気持ちが伝わったんじゃないかと思いますけどね。

――率直にその光景を見たとき、胸に熱いものはこみ上げましたか。

当然そうですね。僕が最初に泣いたことがきっかけになったんじゃないかな(笑)。見捨てるような形で、シーズン途中でチームも出て行かなきゃいけなくなって…。

なので、申し訳ない気持ちもありますし、自分のなかでも全うできなかった悔しい気持ちもあります。いろんな感情が起こって涙してしまったので。選手も同じような気持ちになってくれたのかなと思います。

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