田中マルクス闘莉王(43)が20日に自身のYouTubeチャンネル『闘莉王TV』を更新し、“ある選手”を酷評した。
日系3世の闘莉王は留学生として来日し、後に帰化して日本代表入り。引退後は母国ブラジルから日本サッカー界に対する提言を発信している。
日本代表とオーストラリア代表のアジア最終予選を振り返る動画の3本目。1本目では途中投入からオウンゴールを誘発した中村敬斗をべた褒めし、2本目では守田英正と田中碧のコンビを絶賛した。
この動画では、自身の本職でもあったDFの話に。後半13分に痛恨のオウンゴールを喫したDF谷口彰悟(33)について厳しい言葉を並べた。
闘莉王は「僕も何回かやってしまったことがある」と前置きしつつ、「あのセンタリングに対して右足でいくのはDFとしてはやってはいけないこと」と主張。
「左(足)でいってオウンゴールするならDFとして全然問題ない。右足を左足の前にクロスするなんてオウンゴールを誘う一番危険なクリアの仕方」と分析し、谷口を『今回のワースト選手』とした。
一方、レギュラーに定着しつつある町田浩樹(27)については「試合ごとに成長している」と評価。ただ、闘莉王はそもそも相手FWの質に問題があったと考えているようで話はここから思わぬ展開に。
「デュークなんかが点を取れるわけがない!うち(日本代表)にヘボがいっぱいいるでしょ?ヘボの中の一番のヘボですよ。シュートも下手!リフティング20回もできない!ムリムリムリ、絶対できないよ!ヘボまで至ってもない」
闘莉王が真顔で酷評したのは、オーストラリア代表の1トップを務めたFWミッチェル・デューク(33)のこと。
デュークは現在J1で優勝争いを繰り広げているFC町田ゼルビアに所属しており、昨季はJ2で10得点を記録している。しかし闘莉王は「よく日本でやってるよ。JFL(実質4部)以下だよデュークなんて」と吐き捨てるように言い放った。
実は、闘莉王は名古屋グランパスでプレーしていた2015年、当時清水エスパルスに所属していたデュークといさかいを起こしていたことがあった。
この試合で味方選手と小競り合いを繰り広げていたデュークに対し、間に割って入った闘莉王が暴言を吐いたとして一発退場に。自身はデュークの暴言に言い返しただけと主張したが認められず、「納得できない」と立腹していた。
そうした因縁があったからだろうか。闘莉王は、日本戦でのデュークをこれでもかと罵倒。
聞き手がなだめるように「脅威ではなかったですね…」と聞いても、「トラップできないんだもん、どうやって脅威になるんだよ!」とさらにヒートアップ。「オーストラリアにいっぱいスポーツがある中で(選ぶ)スポーツ間違ったと思うよ。足のスポーツ向いてないよ、あの人」と切り捨てた。
怒りが収まらない闘莉王は、動画の最後にも「ケネディとかケイヒル、ビドゥカ、キューウェルがいた代表にデュークが出るなんて恥ずかしい。点を取れるわけがない!」と話していた。