JWCの対戦カードは「熱意をもってJリーグさんと議論」

――NTTドコモが2023年から「Jリーグワールドチャレンジ」に主催者としてかかわるようになったきっかけや理由を教えてください。

トップパートナーになってから、5Gを活用した新しい観戦体験を提供するイベントや、Jリーグのチケットをd払いで購入いただくとdポイントが進呈されるキャンペーンなど、ドコモならではの施策を行ってきましたが、スタジアムの集客に直結するような、直接的なJリーグへの寄与ができていなかったことを課題として捉えていました。

そのため新しいファンの開拓を含め、サッカーファンの裾野を広げることは今大会を主催した目的の1つです。

また、Jリーグさんが成長戦略として掲げる2本柱の1つが『トップ層が、ナショナル(グローバル)コンテンツとして輝く』ですが、その活動の1つがJリーグクラブと欧州のビッグクラブが対戦するJWCのなかで、欧州のビッグクラブを日本に招聘するのは費用面的にも高いハードルがある中で、2017年からパートナーとして取り組んできた信頼感もあり、お声をかけていただいと思っております。

トッテナム・ホットスパー(明治安田Jリーグワールドチャレンジ2024 powered by docomo)

――同大会の対戦カードについて、NTTドコモ側が関与しているかこっそり教えてください。希望はどの程度出せたりするのでしょうか?

本大会は、Jリーグとドコモの共同開催であり、『トップクラブを招聘したい』という共通認識をもって、Jリーグとドコモでオファーを出しております。

クラブ招聘自体はJリーグさんに主導いただいておりますが、ドコモとしても経済的なリスクをとって計画・運営をしておりますので、招聘するクラブは本大会の成功を左右する重大な要素として、熱意をもってJリーグさんと議論をさせていただいています。

――今年、新たに日本財団がチャリティパートナーとして参画する理由はどんなところにあるのでしょう?

日本財団様は、育った環境に関わらずすべての子どもたちが未来への可能性を手にできる社会の実現を目指し、子どもたちに夢を与え、彼らの成長を支援するためのさまざまな取り組みを行われております。

そのなかで、サッカーチームという枠を超えて、地域や世界中の子どもたちに慈善活動を行ってきたリヴァプールFCと同じ理念を共有することがあり、今回、チャリティパートナーとして大会に参画いただいております。

なお、日本財団様はJリーグ様と2025年5月にサステナビリティ領域における連携協定も発表しております。

――「Jリーグワールドチャレンジ」開催に関して、NTTドコモとしてはどんな想いをお持ちですか?

Jリーグさんが成長戦略として掲げる2本柱の1つが『トップ層が、ナショナル(グローバル)コンテンツとして輝く』ことに貢献することを目的にしており、世界のサッカーと戦うことで選手・クラブの力が向上することに加え、世界のサッカーを見ることでサッカーを楽しむファン・サポーター、未来のサッカー選手である子供たちのサッカー力が向上すると思っています。

海外クラブを招聘するには大きな費用がかかるため、チケット価格が高くなってしまいますが、より多くの方に試合を楽しんでもらいたいという思いから、子供価格の設定や、Leminoでの無料ライブ配信を行っています。

試合当日には、ドコモ未来フィールドとして、リヴァプールFCのコーチによるサッカースクールが開催され、29日と31日はアカデミーマッチとしてJリーグ選抜U15とリヴァプールFC U15の試合も開催されます。将来的に日本のサッカーの未来のためになることを願っています。

また、JWCをスタジアムまたは映像を通して見た人が次の週末はJリーグの試合を見に行こうと思ってもらい、Jリーグのファン拡大に貢献できればと思いますので、Jリーグと連携して、その仕掛けもできればと思います。

――Leminoでのサッカー配信についても聞かせてください。日本人選手の活躍を中心とした海外サッカー情報番組『Lemino Football』やYBCルヴァンカップ、J3の配信等を行っていますが、今後のビジョンは?

今回のJWCのように、リアルライブでの体験価値の提供とライブ配信による推し活をサポートするような取り組みは、サッカーに限らずスポーツジャンル全般で取り組んでいきたいと考えております。

ドコモMAX、ドコモポイ活MAXのお客さまには追加料金なしでDAZNが見放題となっておりますので、DAZNのサッカーコンテンツも上手く連携した取り組みも今後、検討を進めていきたいと考えております。

――今年4月、Jリーグとの新たな共同プロジェクト「チームになろう。」が発足しました。最後にNTTドコモがJリーグとどんな未来を作っていきたいか教えてください。

目指すのは、Jリーグのサポーターのみなさまが「ドコモを共にJリーグを支える仲間」と感じてくださることです。そうなることで、Jリーグを通じてサポーターの身近な存在として、ドコモのサービスを多くの方に選んでいただけることを期待しています。

「Jリーグワールドチャレンジ」としては、2019年の川崎フロンターレ対チェルシー以来2度目となる、日産スタジアムでの開催。当時の試合では、中村憲剛のクロスからレアンドロ・ダミアンが決勝弾を決めて川崎が1-0の勝利を収めている。

果たして今回はどのような熱戦が繰り広げられるだろうか。

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