先日から話題になっているレアル・マドリーのブラジル人FWヴィニシウス・ジュニオールの去就問題。

バルセロナとのエル・クラシコにおいて途中交代になった際、シャビ・アロンソ監督に対して激しく抗議した場面がクローズアップされ、「今季限りで退団する可能性もあるのでは…」とメディアで騒がれた。

今回は『Soccer Stories - Oh My Goal』から「レアル・マドリーを離れざるを得なくなってから本領を発揮した選手」をご紹介する。

アリエン・ロッベン

国籍:オランダ

レアル・マドリー在籍:2007~2009

バイエルン・ミュンヘンとオランダ代表においての活躍により、「世界で最もゴールを決められるウイングのひとり」として高く評価されたロッベン。右サイドに左利きの選手を置くトレンドを作り上げたといえるような、世界にインパクトを与えた存在だった。

彼が名を上げたのはプロデビューしたフローニンゲン、そしてPSVアイントホーフェンでのプレーだった。さらに2004年に移籍したチェルシーでは、度重なる怪我と病気に苦しめられながらも度々いいプレーを見せていた。

そして2007年には3600万ユーロの移籍金でレアル・マドリーへと引き抜かれたものの、スペインでの2年は相次ぐ負傷のために欠場が続き、2009年に大量補強の煽りを受けて退団を余儀なくされる。

ところがそれによって加入したバイエルン・ミュンヘンは彼にとって大当たりの新天地だった。フランク・リベリとの両ウイングは「ロベリー」と言われ、クラブを象徴するコンビとなり、彼自身も調子を完全に取り戻した。

ウェズリー・スナイデル

国籍:オランダ

レアル・マドリー在籍:2007~2009

ロッベンと同じく、2007年から2009年にかけてレアル・マドリーでプレーしたオランダ代表MF。デイヴィッド・ベッカムが着けていた23番を引き継いだ1年目は活躍したが、2年目に様々なトラブルもあって調子を落としてしまった。

アヤックスでプロデビューしてまもなく司令塔としての才能を開花させ、ラファエル・ファン・デル・ファールトやズラタン・イブラヒモヴィッチらとともに活躍。世界屈指の若手選手として評価を高め、スペインへとやってきた。

1年目は上記のように中心選手となったものの、2年目は負傷による離脱に加えて不倫による裁判も経験し、フィジカルもメンタルもコンディション不良となり、このシーズンで退団を余儀なくされた。

ただ、その次に所属したインテルではスペインでの苦しさを払拭するようなパフォーマンスを見せ、セリエA制覇に貢献。チャンピオンズリーグ優勝も経験し、2010年のバロンドール有力候補と噂されるほどの存在感を見せた。