前線の選手は飽和する

PSGはまさに古い金満クラブにありがちな状況だ。「ギャラクティコス」と呼ばれたレアル・マドリーの「ジダネス&パボネス」に象徴されるような。

華々しくブランド価値がある前線の選手と攻撃的なDFに人材がダブつき、地味な部分は長い間やっているベテランに頼りつつ、それと競争するのは生え抜きや若手。

しかもPSGの場合はバルセロナのような国内の強烈なライバルがいないため、これで十分価値をキープしたまま勝ててしまう状況がある。

カバーニやネイマール、エムバペらに退団の噂はあるが、彼らを売らなければならない理由もそれほどない。目先の利益だけを追い求めればクラブの価値が落ちてしまうため、大量放出があるとは考えにくい。

今季多くの生え抜き選手が使われたのはあくまで怪我人の続出やラビオの反乱があったためだと解釈したほうが妥当だろう。

ただ、ネイマールの事件が大事になり、カバーニも退団、エムバペも来季レアル・マドリーに行き、ヴェッラッティもどこかに行ってしまったら全く状況は変わるが…。