山形での成長と感じた課題

今年8月に育成型期限付き移籍で山形に加入した泉は、これまで7試合に出場した。繊細なタッチを入れたドリブルや鋭い動き出しなど、サイドで多くのオプションを見せて相手の脅威となった。神戸では今季リーグ戦8試合1得点とプロ初ゴールを挙げたものの、先発は1試合のみだった。新天地山形で収穫と課題を見つけることができた。

――山形に加入して抱いた印象、チームの雰囲気を教えてください。

チームの雰囲気としては、フレンドリーな選手が多かったですね。自分が期限付き移籍なので半年の契約ですけど、迎え入れるチームの雰囲気の良さがありました。

プレー面でも自分がボールを持ったら「何でもやりたいようにやっていいよ」と言ってくれた。自分がやりやすい環境を作ってくれる雰囲気だったと思います。

――自身の強みを山形にどう還元しようと取り組んできましたか。

自分の武器はやっぱりドリブルだと思っていますし、左サイドを突破することが自分のできること、チームから求められていることだと思っています。左サイドでプレーした時間が神戸のときはあまりなかったということもありますけど、(山形で)左サイドとドリブルの感覚を戻してというか。

それも含めながら山形で求められているプレーは突破のところだと思うので、そこを還元しようと思いました。

――今季山形で成長した部分はありますか。

成長した部分でいうと途中交代からの出場が多かったんですけど、一気に流れを変えるプレーが求められたと思います。そこで背後を取りに行くところですね。自分は足元でプレーすることが多い選手だったので、背後を取るスプリントで縦に勝負するとか、そういう自分がいままでやってきたプレーとは違うプレーも求められることが多くなりました。

より縦に推進力を使うところに対する自分なりの意識も変わりました。そこのレベルも上がったのかなと思います。

――課題はありましたか。

課題はフィジカルの部分です。そこが改善されればもっともっと良くなると思うので、攻守においてそこが大事だと思いますね。

――今季の神戸、山形で学んできたことで、アマチュアとプロでの違いはありましたか。

(プロは)プレースピードが早いですし、守備のインテンシティも高いです。その中で技術を出すところと、テクニック的な部分が必要じゃない場面もありました。

背後に抜けるパワー、スピードや、フィジカル的な部分も必要なんだと神戸、山形でも感じましたね。