モンテディオ山形で成すべきこと
鹿島の中核としてクラブに数々のタイトル獲得をもたらしてきた。常勝軍団のメンタリティを土居から享受してほしいという声は少なくない。だが背番号88は山形らしさを大事にしている。
これまで山形一筋で在籍17シーズン目を迎えるDF山田拓巳を筆頭に、山形を支えてきた選手たちを尊重しながらともにチームを支える決意を見せた。
――山形加入後のチームの印象、印象深いエピソードを教えてください。
「真面目なチームだと思いました。どの練習に対しても真剣に、真っ直ぐに取り組んでいる印象がありました。『ぬるい』とか『甘い』という言葉は、あまり見受けられないチームという印象が強かったですね。
フロントスタッフ、強化部、広報の皆さんもしっかりしている人が多いと思う。新鮮でしたね。また鹿島とは違った角度の考えを持った人たちが多くて、すごく楽しいです」
――山田拓巳選手を筆頭に、これまで山形を支えてきたベテラン選手たちとともに、チームをどう引っ張っていきたいですか。
「引っ張っていくことは、何が正しいのか僕は分からない。自然体といいますか、一生懸命やっていればそれを下の子たちも見て何か感じてくれたら、それでいいかなと思っています。
ヤマくんになにか困ったことがあったら、もちろんサポートできればと思います。ヤマくんがすべてを背負う必要もないと思うので、一緒になっていい方向に向かうようになんでも出来ればと思います」
――鹿島での経験、常勝軍団としての経験をどう還元しますか。
「(鹿島の色を)あまり入れすぎてしまうと山形の良さがなくなっちゃって、鹿島の色を全部入れる必要はないと思います。チームが困ったときに『鹿島のときはこうだったよ』と言えればいいと思っています」
――鹿島と山形を比較して、優れている部分や伸ばさなくてはいけない部分があれば教えてください。
「なんだろうな。逆に鹿島がやったほうがいいと思うことが多いですね(笑)。そこはあまり比較できないと思いますね。(チームの)色というか、どちらもそれぞれのカラーがあって良さがあると思う。どちらがというのは言えないと思います」
――選手としてキャリア初の移籍、キャリア初の昇格争いと、経験したことがない挑戦をしています。このチームでどういう存在になりたいですか。
「僕じゃなきゃできないところにフォーカスしたいと思います。そうじゃなかったら別の選手でもいいかなという。代わりになるような選手がやればいいと思います。
ピッチ内外にかかわらず、さっき言ったようなオリジナル性じゃないですけど、人と違った視点からいろいろチャレンジできればと思います」
――プレーでいえばチャンスメイクなどでしょうか。
「プレー面でいえばそうですね。チームが困っているときに助けられるような選手になりたいです」