湘南は手を差し伸べてくれたクラブ

湘南ではここまでリーグ戦21試合1得点と、決して満足のいく結果を残せていない。

クラブは26日午後2時40分にアウェイのベスト電器スタジアムで福岡と対戦する。

同試合の前日午後2時に行われる横浜FM対サンフレッチェ広島の試合で横浜FMが勝利し、湘南が引き分け以下となれば、J2降格が決まる。

まさに正念場だ。

不退転の覚悟で臨む週末の大一番を前に、小田は湘南への想いを語った。

サポーターと向き合う湘南イレブン(写真 浅野凜太郎)

――湘南はJ1残留に向けて厳しい状況です。どのように打開していきたいですか。

「まずはチームとしてやるべきことを、みんなが当たり前にやる。プラスアルファで守備でも攻撃でも強度を出して、チームのためにプレーしたいです。

そして何よりも結果。ゴールとアシストが少ないので、そこを取れるようにしたいですが、まずは強度の部分を出すというのは心がけたいです」

――残留争い真っただ中ですが、どのように過ごしていますか。

「考え出したら嫌じゃないですか。だから、もう試合に勝つことだけを考えています。次の試合に向けてはそれだけです。自分が勝利に貢献するためのプレーしか意識していません」

ドリブル突破する小田(写真 浅野凜太郎)

――残留への想いを聞かせてください。

「湘南が自分を拾ってくれたというか…。あのきびしい状況の自分を見つけてくれた、手を差し伸べてくれたと思っています。だから言葉ではもちろんですけど、ピッチでもっと自分のプレーを出して、恩を返すしかないと思いながらやっています」

――言葉よりも結果で示したい。

「スコットランドではなかなかプレーできなかったので、あまり比較はできませんが、『やれんだぞ』というのは失っていない。

ハーツでも最後のシーズンは最悪の成績でしたが、ネガティブにはなっていなかった。それはいまも同じ。逆にあれ以上キツいことはないと思うし、逆に何があってもタフでいられている。それをピッチの上で表現しなければいけないと思っています」

(写真 浅野凜太郎)

誰も諦めていない

J1残り4試合で崖っぷちの湘南。自力での降格圏内脱出は不可能だが、平塚のトレーニング場に集まったイレブンとスタッフ、そしてサポーターの目は死んでいなかった。

まずは目の前の1試合に全力で挑み、必ず勝利したい。

湘南ベルマーレからヨーロッパへ渡った8名の選手

小田は苦しんでいた自分に手を差し伸べてくれた湘南への感謝を結果で表現する。

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