長野では可変システムのキーマンだった背番号7は、新天地でも正確な右足と豊富な運動量を武器に定位置を確保。プレースキックにおいては、鋭くカーブして味方をとらえる軌道が素晴らしい(動画5分9秒から)。
残念ながら水谷は現在負傷離脱中(※10月17日に全治8週間の負傷と発表された)で、今季中の復帰は厳しい状況にある。来季もその右足でチャンスメイクする姿を見たいところだ。
なお、秋田からの引き抜きでは、J2優勝&J1昇格を決めた町田に元秋田の選手が3名在籍(池田樹雷人、稲葉修土、鈴木準弥)。今シーズンの快進撃を支えた。
強度の高いプレスとハードワーク、ロングボールおよびロングスローの有効活用など両クラブのスタイルは非常に似ており、加入1年目から活躍したのも納得である。
強度の高さをストロングポイントにするクラブにとって、秋田の選手たちは魅力的に映るだろう。かつての輪笠祐士(現・ファジアーノ岡山)、千田海人(現・東京ヴェルディ)のように今オフ以降も引き抜きがあるかもしれないが、来シーズンは4季連続となるJ2残留に加えて、その先のJ1昇格プレーオフ進出にも期待したい。
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安定した守備は計算が立つだけに、課題の得点力が向上すれば、昇格プレーオフも夢ではないはずだ。