――パリ五輪世代の代表では、アジアカップの日本代表にも選出された野澤大志ブランドン選手や、バングーナガンデ佳史扶選手、木村誠二選手(※今季はサガン鳥栖へ期限付き移籍)がレギュラー争いをしていますけど、昨年のU-17ワールドカップに出場した佐藤龍之介選手や後藤亘選手はチームの中心選手でした。彼らへの期待は?

今のアンダー世代の代表選手がどうかは分からないですけど、僕らの時のアンダー代表の選手たちは、もちろん成功している人もいますけど、そこで満足してトップチームに上がった時に活躍しきれなかった選手もいました。

今その年代のトップなだけであって、これからやらなければいけないのはそれこそ日本を代表する選手であり、世界に羽ばたく選手になることです。

何か言えるとしたら、今の彼らが考えなくてはいけないのは、現状に満足することではなくてさらに上を目指すことであり、周りの指導者の方や親御さんも含めて「目標はもっと上にありますよね」という指導をしてくれたらいいかなという感じです。

――そういった意味では、2022年に青森山田高校から加入した松木玖生選手はプロでも1年目から主力になりました。彼もスペシャルな部分がある選手だと感じているんですが、彼に関して特に印象的だったことなどはありますか?

間違いが少ない、という感覚ですかね。プレーは良くも悪くもすごく大人っぽいなと思いました。力強さはもちろんありますけど、高卒とは思えない落ち着きというか、馴染み方というか。

新しくなったエンブレム「ここからは自分たちの責任」

――クラブは昨年、2024シーズンから使用する新しいクラブエンブレムを発表しました。エンブレムをリニューアルした理由というのを羽生さんから伺ってもいいですか?

僕はあまり詳しく知らないですけど(笑)。多分賛否もありますし、クラブ内でも長くいるメンバーやスタッフは長い時間をかけて議論していたと思います。

僕もエンブレムを新しくするにあたっての最初の議論には入らせてもらっていました。絶対こういう問題が起きそうですよねとか、サポーターの方に対してこうだよねみたいな話はクラブ内でもずっとしてきましたし、めちゃくちゃパワーが要ることだというのはみんな分かっていました。

ただ僕は…僕自身は変化をしようとすることは大事だと思っている派なので、クラブがしっかりと次のステップに行くという強い意志があるんだとしたらそれはやるべきというか。仮に多くの人からある意味批判されたとしても、それを正解にしていくのは僕ら、クラブなので。