ここからはある意味、自分たちの責任です。変えたからには何かを表現していかなければいけないというのは、プロフェッショナルとして「それをやる」という意気込みだとも思います。

自分たちもその責任を負わなくてはいけないですし、周りの人に示していかないといけません。それをみんなで成し遂げた時に、クラブとサポーター、関係者が喜べるよう形作っていければいいなという感じですかね。

――羽生さんがクラブナビゲーターに就任されたのは前任の大金直樹社長(現会長)の時代でした。そこから役割の変化みたいなものはありました?

大きくは変わらないです。

たとえば、先ほど言った僕の作った会社のメンバーがいるので「そこと連動しましょうか」と言った時に、今までのJリーグではあまりないような取り組みな気もしますが、そこに対して「羽生さんがしっかり管理しながら進むのであればそれで良くない?」と言ってくれるような感覚、とか。

あと、ストレングスファインダーなどはミクシィサイドでもそういうツールを使っていたりしたので、「羽生さんがそのコーチングの資格を持っているのであればやってみようよ」みたいな感じは今までにない取り組みなのかなと思います。

今まで当たり前だったところを少しずつ変えながら、より魅力あるクラブにしていこうとか、変化をしながらも常に上を目指していくようなクラブにしようというのは、マインド的にもクラブの中で少しずつ変わってきているんじゃないかというのはあります。その中で僕自身の役割も少しずつは変わってきたかなと思います。

――羽生さんがクラブナビゲーターで、石川直宏さんがクラブコミュニケーター(現コミュニティジェネレーター)。そういう役割分担みたいな形もうまくいっているという感触はありますか?

僕は表に出るのがあまり好きではないので(笑)、そこはナオ(石川直宏)が全部やってくれています。ナオのほうが間違いなく色々な意味でクラブに関わってくれていますし、シンボルのような人だと思うんですよね。

僕は現役時代のFC東京での役割もそうでしたけど、ナオが活躍してくれるのをフォローできるような、あまり目立たないけどしっかり仕事をしていると言われるようなイメージで働いている感じです。

ナオの存在は大きいですし、僕はもうレアキャラでいいと思っています。今日参加してくださった4組の皆さんにも「レアです」と言っておきました(笑)。